line
マイクロファイナンスとは?


マイクロファイナンス(小口融資)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?マイクロファイナンスはグラミン銀行のノーベル平和賞受賞で注目され、南アジアをはじめ全世界で実施されている貧困層向けの融資です。私達が応援しているKivaもこのマイクロファイナンスの方法で貧困削減を目指しています。

ここではKivaのマイクロファイナンスに関する説明ページ(about microfinance→http://www.kiva.org/about/microfinance/)を要約し、マイクロファインナンスを説明します。


* KivaのHPでは、「同僚・友人・そしてマイクロファイナンス団体から得た情報をもってマイクロファイナンスに関する質問にお答えします。」とあります。
より詳しい情報は、Kivaページ内の「Do more」にある本・ウェブサイトなどの他の情報源のリストを参考にしてください
   情報源→ http://www.kiva.org/about/learn

このページではQ&A方式でKivaの活動の中心であるマイクロファナンスについて説明します。

1、マイクロファイナンスとは?

2、融資の必要性

3、貧困削減における効果と課題


1.マイクロファイナンスとは?


「マイクロファイナンスは、貧しい人に対する貸し出し、預金、そして他の基本的資金援助のことです。」

マイクロファイナンスは一般的に小額の貸し出しや預金であり、小額の資金が関わっています。そのため、マイクロファイナンスは普通の銀行による援助とは異なっています。

では、なぜ小額の資金援助なのでしょうか?多額の資金を持ってない人々は、$5000といった高額の貸し出しを受けたいと思いません。また、高額の資金が必要な銀行の預金口座を開くこともできません。それゆえに、“Micro”―少量なのです。


 ◆MFIとは?


小さな非営利組織から大きな銀行まで、マイクロファイナンスによる支援を行う組織をMFI(Micro Finance Institution: マイクロファイナンス機構)と言います。


国連前事務総長のコフィ・アナンはMFIについて次のように述べています。

「歴史的な背景から特化したMFIがどのように過去数十年において発展していったかが伺えます。1950年代から1970年代にかけて政府や寄付者は、小規模の農家の生産性や収入を向上させようと農業支援金を与えることに集中していました。1980年代には、マイクロファイナンスによる貸し付けは貧しい女性に向けたものが多くありました。それは女性たちが小さなビジネスに投資をして資産を集中させ家庭の収入や生活を向上させるためのものでした。これらの試みは非営利団体の参加によって、貧困層への資金援助に至りました。1990年には、多くの団体が正式な資金援助団体へと変化し、貧困者へのアクセスや資金援助を増やしていきました。

MFIは貸付団体、各省、民間銀行、資金援助NGO、資金協力組合などといった貧困者に資金貢献を行うあらゆる団体というように広く定義づけられています。」

「世界銀行は、現段階で7000以上のマイクロファイナンス団体があり、途上国の1600万人もの貧しい人たちに支援をしていると推定しています。全世界におけるMFIの資金取引総額は25億ドルであると推定されており、これからの新しい取引も予想されています。」

「私たちの目前にある大きな挑戦は人々を金融部門への参加から排除しているという点にあります。私たちは協力して人々が生活を向上するのを助けるために包括的な金融体制を作るとこができるし、作らなくてはなりません。」 


―コフィ・アナン 国際連合 前事務総長


2、マイクロファイナンスの必要性

 
 ◆なぜ、貧しい人達は資金援助が必要なのか?



貧しい人々に資金援助が必要なことを想像することは簡単である。しかし、それについて考えると、形は少し違うように見えるかもしれないが、貧しい人々はすでにこれらの援助を利用しているのである。

「貧しい人々は預金をしているがほとんどの場合、非公式な方法である。彼らは金、宝石、ペット、建築用材木など簡単に現金に換えられる財産に投資するのである。収穫したとうもろこしを後で売るために備えておくこともある。現金を庭に埋めたり、ベッドの下にしまっておいたりもしている。彼らは非公式の貯蓄団体に参加している。そこでは、全員が少額の現金を毎日、毎週、毎月などに寄付することによって連続して共同出資金を順番に得ることができるのだ。このような団体の中にはメンバーに共同出資金を借りることを許していることもある。貧しい人が近隣の人に自分のお金を保管しておくように預けたり、現金を安全に保っておくために地元の集金の人にお金を払ったりもしている。

広くこの非公式な貯蓄は使われているが、この体制には重大な制限が存在している。たとえば急に一家が少額の現金が必要な時に山羊を殺すことはできない。インカインド貯蓄は産物の価格の変動や害虫、火災、盗難、家畜の病気などによる崩壊に左右されがちである。非公式の循環式貯蓄団体は小規模で、限定された金額のお金を循環しがちである。それに加えて、これらの団体は厳格な金額を決まった間隔で納めることを必要としており、メンバーの貯蓄能力の変化に対応することはほとんどない。おそらく、最も重要なことに、貧しい人たちは非公式の貯蓄協定の管理不行き届きや詐欺によってお金を失いがちであり、それは正式な金融委機関での預金者より頻度が多いのだ。」

 

◆なぜ、彼らは銀行に行かないのか

 

「貧しい人たちは正式な金融機関を通した援助を受けることがほとんどできない。彼らはほとんどの金融サービスを様々な金融関係を通して得ようとするが、ほとんどの場合が非公式なのである」

なぜこうなるのか?銀行にいる山羊飼いの立場で考えてみよう。


         貯蓄口座を開くためのお金がない

         貸付のための担保にするものが何もない

         正式に雇われたことがないために資金記録がなく、今までに一度も貸し付けをうけ   たことがない

         字の読み書きができないために必要な書類を仕上げることができないかもしれない


正式な金融機関は資金財産のまだ持っていない人を助けるために作られたものではなく、資金財産を持った人のためにつくられたものなのである。アメリカ合衆国において貯蓄も、雇用主も、通帳もなく貸し付けを受けようとしていることを想像してみてください。

では、貧しい人たちはどうするのだろうか?

「信用貸付は非公式の営利、もしくは非営利の資金援助者から得ることができるが、それは借主にとって大変リスクが高い。貯蓄サービスは貯蓄クラブ、循環型貯蓄、信用貸付協会、相互的な保健社会など様々な非公式の関係を通して得ることができるが、これらは不規則で不安定な性格があるのだ」

                     
グラミン銀行総裁のムハマド・ユヌスは次のように述べています。
            

貧困は貧しい人によって作られたのではない。貧困は社会の構造や社会によって追い求められた政策によって作られたのだ。バングラデシュで私たちがしているように社会の構造を変えていかなければならない。そうすれば貧しい人々が彼ら自身の生活をかえているところを見られるでしょう。グラミンの試みは金融資本の援助を与えられたことによって少額ではあっても、貧しい人たちは完全に彼らの生活を向上させることができることを証明しているのです。」


- Muhammad Yunus,
グラミン銀行創設者


◆なぜ銀行は貧しい人たちを受け入れないのか?



貧しい人を受け入れる人もいる。バングラデシュのグラミン銀行はジョブラの村の女性たちに少額の貸し出しをするプロジェクトから創設されたのである。ボリビアの営利的な銀行であるバンコソルもまたボリビアの貧しい人たちにマイクロファイナンスのサービスを提供する銀行である。

しかしながら、大半の正式な銀行はマイクロファイナンス製品を高価な事業としてのマイクロファイナンスとして提供しているわけではない。少額の貸し出しよりも高額の貸し出しのほうがはるかに多くの利益を上げることができ、少額の資金しか預金口座を銀行が持っていることは利益にはそれほどつながらない。銀行はすでにお金を持っている人に金融サービスを与えることによってのみ利益を上げることができるのだ。



なぜ、マイクロファイナンスの金利はこれほど高いのか?


マイクロクレジットの本質は少額の貸し出しであるがゆえに貸出しの返済にかかる費用をまかなうための高い金利が必要なのである。

「マイクロローンをする際にMFIが補わなければならない3種類のコストがある。貸し出しにおける費用と債務不履行の費用は貸出の金額に比例する。たとえば、MFIによって支払われた貸し出しへの費用が10%であり、MFIの債務不履行が貸し出しの金額の1%であるとき、貸し出しの費用と債務不履行による費用は100ドルの貸し出しにおいて11ドルであり、5000ドルの貸し出しにおいては55ドルになる。11%の金利はこのように貸出しの費用、債務不履行の費用両方をまかなうのである。

3つ目の費用は取引にかかるものであり、これは貸し出しの金額に比例しているものではない。500ドルの貸し出しにかかる取引手数料は100ドルの貸し出しにかかる手数料とさほど違いはしない。両方の貸し出しに借用者との話し合い、支払いや返済、追跡調査などのためにほぼ同じ数の人員が必要である。たとえば1年間の貸し出しにかかる取引手数料が25ドルだとする。500ドルの貸し出しにおいてMFI50ドル+5ドル+25ドル=80ドルの利子を徴収し、これは年率16%の金利に値する。100ドルの貸し出しにおいて、MFI10ドル+1ドル+25ドル=36ドルの利子を徴収する必要があり、これは年率36%の金利に値する。一見すれば、これほど高い金利は多くの人、とくに借主が貧しい人の場合に、借主に対して厳しすぎるようにみえる。しかし、実際にはこの金利は基本的な現実を反映しているのである。貸し出しの金額が非常に少額であるときに、取引にかかる費用は比例して大きくなる。それは、これらの貸し出しにかかる費用はある一定の最低限を下回ることができないからである。」


3、マイクロファイナンスの利点と課題



◆マイクロファイナンスの効果とは?


「数年前に私の友達2人は南アジアのマイクロ銀行で40人の貸主とはなしていた。通訳を通して、彼らは40人の女性に彼女ら自身の夫ではなく、銀行との関係を持たず、借主でない夫に対して銀行がどのような影響を与えたのかを訪ねた。借主たちは、『貸し出しを受ける前は、私たちの夫たちは日雇い労働者で、仕事が見つかれば他人のために働いていた。貸し出しを受けてからは、私たちの夫たちは日雇い労働者ではなく、私たちと一緒に働き始めた。自転車タクシー、コメの殻とり、借用地でのにんにく栽培などといった仕事に加わった。この現象はこの地域での日雇い労働者の不足を引き起こした。そして、借主でない人たちの夫たちの日雇い労働の賃金は上昇した』という話をしてくれた。これが借主でない人たちの夫に銀行が与えた影響である」


-        
Sam Daley-Harris, Microcredit Summit Campaign, Director


「包括的な影響の研究は以下のことを示している

         マイクロファイナンスはとても貧しい家庭の必要最低限のニーズに対応し、さまざまな危機から守る

         低所得家庭からの金融サービスの利用は家庭の経済福利の向上や企業の安定または成長につながっている

         女性の経済活動への参加を支援することで、マイクロファイナンスは女性の権力向上を助け、そして男女平等を増進し、家庭の福利を向上させる

         ほとんどすべての素晴らしい影響の大小はマイクロファイナンスのプログラムに借用者がかかわっていた期間に比例している」


「貯蓄、借入、保険、その他の金融サービスへの権利がある貧しい人たちはより立ち直りやすく、彼らが遭遇する日常的な危機により上手に対応することができる。もっとも厳しい経済調査においても、マイクロファイナンスは消費レベルを滑らかにすることができ、日常的な必要を合わせるために財産を売る必要性を著しく減少させるということを証明した。マイクロファイナンスへの権利によって、貧しい人々は死や、深刻な病気、財産の喪失などと関連した急な出費の上昇にも対処することができるようになったのだ。

信用貸付への権利は貧しい人が経済的機会を有効活用することを可能にする。収入の増加は言うまでもなく自動的に発生する一方で、信用貸付の信頼できる拠り所が経営活動を計画し、拡大する基礎を与えるということを借入者たちは証明している。多くの研究がマイクロファイナンスのプログラムに参加し、継続した借入者たちは借入をしていないひとたちよりもよりよい経済環境にあるということを示しており、プログラムがこれらの改善に貢献していると提案している。いくつかの研究では長い期間をかけて多くの借入者たちは貧困から抜け出すことができたと示している。

弱体性を減らし、収入や貯蓄を増やすことで、金融サービスは貧しい家庭が『毎日の生き残り』から『将来の計画』へと変わることができるようにしている。家庭は子供をより長い期間学校に行かせることができるようになり、それが子供たちの将来に対するより大きな投資にもなる。金融サービスから受けた収入の増加によってよりよい栄養のある食生活、生活環境をもたらすことができ、そのことによって病気の発生率も低下させることにつながっている。収入の増加は健康がひどく悪化するまで待つのではなく、借入者が必要な時に医療手当を求めることにもつながっている。

実験による証拠によると貧困者のあいだでマイクロファイナンスプログラムに参加した人たちで金融サービスへの権利あった人たちは彼らの個人および家庭レベルでの福利を向上させることができ、それは金融サービスへの権利がなかった人たちと比べてはるかに大きいことがわかっている。

・バングラデシュでは、バングラデシュ地域向上委員会(BRAC)の借入者たちが支出を28%、財産を112%向上させることができた。グラミーン銀行のメンバーの収入は村のプログラムに入っていない人の収入より43%高かった

・エルサバドルでは、FINCAの借入者の毎週の収入は平均して145%向上した

・ガーナでは借入者ではない人の50%に比べて。80%の貧困からの自由の借入者が副次的な収入を持っている。

・インドネシアのロンボクでは、ラカヤット・インドネシア銀行の平均収入は112%上昇し、プログラムに参加した家庭の90%が貧困から抜け出すことができた。
         ベトナムでは、Save the Childrenの借入者は食糧不足を3か月から1か月に減らすことができた。

◆なぜ、これほど多くのMFIが女性に注目するのか

「今日では、私はこの地域でみんなから尊敬されている女性です。私は見下された女性の集団から立ち上がってきました。私が得た借入によって、私は誰でもない人からチャンピオンになることができたのです。」

-      Rose Athieno, Produce Reseller, Uganda

「マイクロファイナンスプログラムはたいてい貧しい女性をターゲットにしています。女性を通してのみ金融サービスへの権利を与えることによって、女性は借り入れに対して責任を持ち、女性を通して返済を確保し、女性の貯蓄口座を維持し、女性を通して保険を与えることを行う。そのことでマイクロファイナンスプログラムは家庭、そして地域に強いメッセージを送ることができる。

「多くの量的・質的研究によると金融サービスは家庭や地域の女性の地位の向上につながっていると発表されている。女性はより自己主張ができるようになり、自信をもつようになる。女性の行動が厳しく制限されている地域では、女性はより目に見えるようになり、公共の場で交渉をすることがよりうまくできるようになった。女性が土地や家を含んだ財産を持ち、意思決定においてより強い役割を果たすようになったのだ。

プログラムの中には何年も経つものがある。また、女性に対する暴力が減少したと報告するレポートも存在している。」



◆どのようなときにマイクロクレジットが正しくないのか?

「マイクロファイナンスは借入者の返済に厳しい挑戦を与える状況では不適切である。たとえば、人口が地学的に分散していたり高い病気率がある時などはマイクロファイナンスの借入者となることは適切でない。これらのケースでは、補助金、インフラ整備、教育、訓練プログラムなどが効果的である。マイクロファイナンスが適切であるためには、借入者が定められた期間に借り入れた資金を返済する能力を持っていなければならないのだ。」



◆マイクロファイナンスは利益を生み出すのか


はい、利益を生み出すものです。

200111月版のマイクロファイナンスブルテンは62の自立したMFIのデータをまとめている。このグループの平均財産回収率は5.5%であり、民間銀行の返済と比べても優れている。確かにマイクロファイナンスが主流の民間銀行にとって魅力的になるという望みを持っている人もいる」

同時に、マイクロファイナンスの利益が、MFIを貧しい借入者からより大きな貸し出しを求める生活がうまくいている借入者に移行するのではないかという過度な心配もある。極限に貧しい借入者にプログラムを付与することはよりよい生活をしている人たちに貸し出すよりも利益は少ないということは事実である。しかし、貧困への援助と利益の間の衝突というよりもマネージャーの目的についてもっと述べられるべきである。バングラデシュのバングラデシュ地域向上委員会やASAのようなマイクロファイナンスのプログラムはすでに最貧高層でも利益的にいきわたることができることが証明されており、両機関とも2000年には財産の4%以上の利益を上げることができた。

マイクロファイナンスが利益を生み出さないケースもある。例えば、借入者として可能性のある人が極度の貧困にあり、危険を冒すことを嫌っている場合や、彼らが低人口密度の離れた地域に住んでいる場合などである。このような状況では、マイクロファイナンスは引き続き補助金を必要とする可能性もある。マイクロファイナンスがこれらの補助金の最も良い利用法であるかどうかは、借入者の生活への影響に対する証拠に基づいて決められる。


◆マイクロファイナンスが貧困への解決策なのか?

「私の考えでは、医者が患者に接するような方法で私たちが極度の貧困にある人たちに接する必要がある。私が意味するのは、調査をして、特定の国や地域が本当に何が問題なのかを理解することだ。ときにはひどい政治が問題であり、課題はどうやってその政治を改善して人々の生活への変化をもたらすかである。病気が銃問題である場所ではよい公共衛生によって改善されるかもしれない。もしくはどうやってより多くの農産物を育てるかを教えることである。そして、違う場所でどのようにしてビジネスをはじめるかである。マイクロファイナンスは大変強力な方法であるということが証明されている基礎が成り立てば、人々は食べることができるようになり始め、生き残ることができる。そうしてマイクロファイナンスが貧しい地域が市場を通して新しい機会を得たり、収入を稼ぎ、貯蓄を始め、投資をし、そして経済発展の階段を昇る過程を始めるための道を見つけるための手助けをしている。経済発展は彼らの子供に、ビジネスに、農場にそして技術改革の家庭や特化、新しいベンチャービジネスなどへとつながっているのだ。私たちはマイクロファイナンスがこの意味で素晴らしい方法であるということを学んでいるのだ。」


- Jeffrey Sachs, The Earth Institute at Columbia University, Director

                                                                   

マイクロファイナンスは貧困の問題と戦う一つの戦略にしかすぎません。

「この20年間に、開発の方法において実質的な進展がおこった。それは金融サービスを貧しい人たちに維持可能なレベルにおいて与え始めたからだ。ほとんどの介入寄与者はマイクロクレジットのような金融サービスに集中していた。しかしながら、マイクロクレジットが正当であるためには、借入者が指定された期間に貸出しを返済する能力をもっていなければならない。そうでなければ、借入者は借り入れから恩恵を受けることができず、かえって借金苦に陥ってしまうリスクがあるのだ。これは当然のことであるが、マイクロクレジットは『誰にでも適するワンサイズ』だというように見られている。そうではなくて、特定の状況において最適な介入方法を選ぶ時にマイクロクレジットは他の代替案と比べて慎重に評価をされるべきである」

状況がマイクロクレジットの標準の方法に対して厳しい挑戦を与える時には、マイクロクレジットは適切ではない。地理的に人口が分散していたり放浪者の人々がいる地域では、マイクロクレジットは有効な方法ではない可能性がある。HIV/AIDSのような深刻な病気に侵されている地域にもマイクロクレジットは不適切でありうる。単一経済行動やモノカルチャーへの依存や、現金での取引よりも物々交換に頼っているような状況は問題となりうる。ハイパーインフレーション、法や秩序の欠如している社会ではマイクロファイナンスの効能に悪影響を与える可能性がある。マイクロクレジットはある国や地域の法律や規制によってマイクロクレジットの提供者の維持に対して大きな障害を生み出すことでより困難な状況に陥る。



◆他の貧困解決戦略の例


補助金


補助金は社会的隔離、生産能力の欠如や最貧困層の自信低下などから克服し、最終的にマイクロクレジットが使えるように助けを与えることだ。少額の補助金や他の金銭的な受給は貧困者を困窮から『卒業』させ経済的な自立への第一の段階としてなる。バングラデシュで
BRAC Income Generation for Vulnerable Groups Development program BRACの困窮者層のための収入創造発展プログラム)が成功例である。このプログラムは66万人以上の極貧の女性たちが無料食糧、訓練、医療サービスそしてBRACの主なマイクロクレジットのプログラムへの貯蓄を通して貧困から卒業できたのだ。


インフラへの投資

道路、通信、教育などのインフラへの投資は経済活動の基盤となる。地域レベルでの商業的、営利的インフラに対する投資は経営活動をも活気づけるのである。


雇用対策

雇用対策は貧困者を自営業者になるために備える。Food for Work仕事のための食糧)プログラムや公共労働プログラムがこれにあてはまる。多くのケースにおいてこれらのプログラムは地域政府にひも付きの範囲外であるかもしれないが、しかし貸出者側の範囲内である。


非資金援助

非資金援助は識字教室や市場原理に基づいたビジネスの発展のためのサービスの地域発展などがある。非資金援助は個別の機関によって提供されるべきであるが、マイクロクレジットへの要求や影響が明らかにあるということが分かっている。たとえば、市場への権利の発展はこの権利の恩恵を受けるための費用を賄うための信用借り入れが刺激され、そして依存している。


法律・制度の改革

法律や制度の改革はマイクロファイナンスの提供者と借入者の両方の取引の環境を改善することによってマイクロファイナンスに動機を生み出す。たとえば、小規模の企業の登録を合理化することや、利子の上限の排除、非抵当担保の統率の規制の緩和、裁判制度の強化、所有物や財産の登録の費用と時間の減少はマイクロファイナンスに友好的な環境を生み出すのだ。

2KivaJapanPrpjectについてKivaについてあなたにもできることレポートcontactsline
top>>contacts                                                
1
inserted by FC2 system